全国人民代表大会代表を務める上海市の韓正市長は、7日午前に開かれた第11期全国人民代表大会(全人代)第2回会議上海代表団開放日活動で報告を行った。これによると、ディズニーランドやリニアモーターカーなど同市の重大プロジェクトはまだ確定していない。また、戸籍制度改革の細則は今年第2四半期(4-6月)中に発表となる。
韓市長は、内外から関心を集める上海でのディズニーランド建設について、「市はディズニーとこの問題について10年以上協議を重ねており、双方の意思疎通や交渉は途絶えたことはない」と語った。さらに、「昨年以来、我々はより前向きで実情に即した交渉を繰り広げてきた。恋愛中だがまだ結婚には至らず、いつ結婚届けを出すか決まっていないような状況に例えられる」とユーモア交じりに明かした。
上海のリニア建設プロジェクトに関しては、韓市長は、「リニアは市の重大プロジェクトで、市政府は2007年、全市規模で広範な意見聴取を行い、リニア計画プランの沿線住民からいくつかの意見や提案が出された」と語った。そして、「我々は、責任感に満ちた精神にのっとり、全国の専門家から集められた建設プランを独自で論証している。専門家による論証に裏付けが得られれば、ただちにそれを社会に公表するつもりだ。私は今のところ、まだ論証の結果を確かめていない。このプロジェクトは、現在に対する責任だけではなく、未来に対する責任も負っている」と続けた。
上海市政府は2月23日に「『上海市居住証』所持市民の同市常住戸籍申請試行弁法」を公布、一定の条件を満たす居住証から戸籍への転換が可能となった。韓市長は、「関連戸籍制度実施細則の制定は現在進められており、今年第2四半期中に発表の見通しだ」と語った。
「人民網日本語版」2009年3月9日 |