国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)が世界反ドーピング機関(WADA)の新薬物検査規定を拒否する声明を共同で発表したことを受け、WADAのハウマン事務総長は26日、「両サッカー連盟が新規定を拒否すれば、サッカーは五輪から外されるだろう」と宣言した。
国際オリンピック委員会(IOC)に所属するWADAは新たなドーピング検査規定を打ち出し、今年1月1日からの開始を求めた。スポーツ選手は毎日1時間、その国(地域)の反ドーピング機関に居場所を報告する義務が課され、サッカー選手も当然その例外ではなかった。しかし、サッカー界はまじめにこの規定を実施しなかったため、WADAは最近国際サッカー連盟本部に新規定をきちんと実行するよう通達。国際サッカー連盟と欧州サッカー連盟はこれを拒否した。両サッカー連盟は声明の中で、サッカー選手はみな同じグランドでトレーニングをしているため、いつでも検査を受けることができる。不意をつく形で選手のプライベートな生活を侵害する必要はないと回答した。
WADAはこれに厳しく反発し、フェイヒー委員長は「選手が事前に知らない状況で検査してこそ真実性が確保される」と話し、ハウマン事務総長は「両サッカー連盟は新しい検査制度を実施すべきだ。これを拒否すれば、サッカーは五輪から外されることになるだろう」と厳しい態度を示した。
「人民網日本語版」2009年3月27日 |