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新型インフルの警戒水準がフェーズ6に
発信時間: 2009-06-12 | チャイナネット

記者会見でのマーガレット・チャン事務局長(6月11日)

世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は11日、新型インフルエンザの警戒水準(フェーズ)を最高の「6」に引き上げると宣言した。チャン事務局長はWHOの専門家委員会の意見を求めたあとフェーズ6に引き上げることを決め、「今日は非常に重要で挑戦的な一日。それはフェーズ6の宣言は、21世紀で初めてインフルエンザの大流行を意味するからだ」と、専門家委員会の会議後に行なわれた記者会見で述べた。

現在のインフルエンザの警戒規則によると、例えば北米とオセアニアのような2つの異なる地域で集団感染が発生した場合にWHOは、警戒水準をフェーズ6に引き上げなければならない。すでにメキシコや米国のほかにも、オーストラリア、イギリス、スペイン、日本、チリで一定の集団感染が確認されている。

チャン事務務局長は、「世界的な大流行はウィルスの地理的な広がりを意味し、病状の深刻さや死亡率の顕著な高まりを表すものではない。実際、ほとんどの感染者の病状は軽く、薬を飲まなくても治っている」と述べ、「WHOは各国の国境閉鎖を提案しておらず、人や貨物の往来、サービスを制限するべきではないと」と訴えた。専門家によると、病原性の強弱を表す尺度は「重症」「中度」「軽症」のうち「中度」だという。

バンデミックを過度に恐れることはない 

WHOのフクダ事務局長補代理は先日、「WHOが実施している警戒水準のシステムは、インフルエンザウィルスの地理的な感染の程度に基づくもので、病状の程度や重病患者の数は考慮されていない。そのためフェーズ6に引き上げられても、過度に恐れる必要はない」と何度も説明していた。

「チャイナネット」 2009年6月12日

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