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教育部「繁体字復活の可能性は現時点でなし」
発信時間: 2009-08-13 | チャイナネット

教育部は12日、記者会見を開き、「通用規範漢字表(常用漢字表)」に対する意見募集をすることを発表した。教育部語言文字信息(情報)管理司の李宇明司長(国家語言文字工作委員会副主任)は、規範漢字表には繁体字と簡体字の対照表が掲載されているが、現時点で繁体字を全面的に復活させることは考えていないと語った。李司長はまた、電子メール・書簡・ファックスなどで社会各界の人々が貴重な意見や積極的な提案を寄せることを大いに歓迎すると強調した。

李司長によると、「通用規範漢字表」の編纂にあたり、繁体字の復活および類推による簡略化の問題に関する研究・討論が幾度となく繰り返されたという。研究グループの最終的な結論として、社会で使用される文字の安定性を維持するため、漢字表には繁体字を原則復活させないことを決定した。また、「類推による簡略化」の対象を、漢字表の漢字に厳しく制限することで、常用漢字の系統性と安定性の維持を図る。漢字表以外の漢字については、条件付き使用は認められるが、類推による簡略化は認められない。

「中華人民共和国国家通用語言文字法」の付随規範である「通用規範漢字表」は、現代中国語を記録するための常用基準漢字集で、現代常用字の量、字級、字形など各項目における規格が記されている。収容字数は8300字、各漢字の通用度に応じて以下の3級に区分されている。

1級:使用頻度が最も高い常用漢字3500字。基礎教育・文化の普及分野で主に使用される漢字が収められている。

2級:使用頻度が1級より1ランク低い常用漢字3000字。1級と合わせた6500字で、現代中国語書籍の印刷出版のための需要をほぼ満たしている。

3級:専門分野(人名、地名、科学技術用語、小中高用国語文語教材)に使用される、1、2級常用漢字に入っていない1800字。市民生活と文化普及に密接に関わった専門分野の文字需要を主に満たしている。

「人民網日本語版」2009年8月13日

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