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調査で6割以上が「レジャーに費用がかかりすぎる」
発信時間: 2009-08-31 | チャイナネット

「人民論壇」誌と人民日報はこのほど、国民の余暇消費傾向について1000人を対象に全国的にアンケート調査を行った。調査は東部・中部・西部の大都市・中小都市など広範に、高級サービス業・工業技術業界・公務員・事業単位・各地の大学などで働く人たちが対象。また人民論壇網、人民網、新浪網と協力してネット上でも調査が展開された。今月20日の時点で回収された紙の有効アンケートは1071部、ネット上の有効回答は5372部で計6443部だった。

「あなたの好きな余暇活動は?」という選択式の質問に対し、「テレビ」と答えた人が62.6%と最も多く、次に61.5%が「インターネット」と答えた。そして、47.5%の回答者が「読書(新聞・雑誌を含む)」とし、約4割の人が「映画」と「旅行」と答えた。調査結果から、日常生活の中でテレビやインターネットをして余暇を過ごしている人が他に比べ、圧倒的に多いことがわかった。

中国人民大学の陳力丹教授によると、この結果は中国の文化産業の構造がいまだ整っておらず、文化製品が単一であることに関係するという。より多様化、個性化したレジャーを提供し、国民の公共文化生活はより豊富で多彩にすることが、文化産業全体を底上げし、全面的に振興していく過程で不可欠なこととなると言及する。

「文化消費を妨げる主な要因は?」という質問に対し、61.4%が最大の障害として「家計が厳しい。レジャーに費用がかかり過ぎる」を選択し、「仕事や勉強が忙しくて時間がない」と「周辺にちょうどいい文化施設などがない」がそれぞれ49.4%と55.3%だった。一方、「あまり興味がない」を選んだ人はわずか10.4%にとどまった。

文化産業が今後どう発展してほしいか尋ねたところ、52.5%が「映画やコンサートのチケット、書籍の値段が安くなってほしい」と答えた。

調査ではまた、国民の文化消費の理念や消費層、スタイルがそれぞれの地域で大きな違いがあることがわかった。東部と西部の郷鎮を例にあげると、「平均月収に文化、余暇活動費が占める割合は?」という質問に対し、「1.0%以下」を選択した人は東部で15.7%だった一方、西部では56.0%にのぼった。さらに統計結果で、平均月収のうち文化消費の割合が5.0%を上回るとした回答者は東部で38.3%、西部ではわずか11.0%だったことがわかった。「自分の好きな文化、余暇活動は?」という質問については、東部の人は読書・映画・コンサート・博物館・旅行など各分野にわたったのに対し、西部の人はテレビとインターネットに集中していた。西部の郷鎮住民の平均月収が東部の郷鎮を大きく下回ることを考えれば、東部と西部の郷鎮住民の日常的な文化消費額の差に相当開きがあるのも理解できる。

「人民網日本語版」2009年8月31日

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