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カーネルおじさんに扮した男性、国連本部に潜入
発信時間: 2009-10-30 | チャイナネット

 

 世界的に有名なケンタッキーフライドチキンの創業者、カーネル・サンダースに扮した男性が、このほどニューヨークの国連本部への潜入に成功。さらに国連総会議長とも握手して記念写真を撮ったという。この事件が明るみになったことで、国連関係者は大変恥ずかしく感じている。

 米国人俳優のロバート・トムソン氏はこのほど、カーネルおじさんのトレードマークである白いスーツと黒い蝶ネクタイといったいでたちで、セキュリティーの厳しい国連本部ビルへの潜入に成功した。さらに驚くべきことに、トムソン氏は国連総会議長に就任したリビアの外交官、アリ・アブドサラム・トレキ氏とも握手し、記念撮影をしたという。その後警報が鳴り、トムソン氏は駆けつけた警備員によってビルから追い出された。

 いくつかのメディアによる「アリ議長が『偽カーネルおじさん』と会談した」との報道について、トレキ氏のスポークスマンはこれを否定し、トレキ氏は握手をしただけだと語った。関係者によると、トムソン氏はさらに、国連総会議場内の国連マークの下で多くの写真を撮影したという。

 

この事件が明らかになると、すぐに大きな反響を呼んだ。国連の潘基文(パンギムン)事務総長のスポークスマンは26日、「関連部門はこのことについて調査を進めている」と明らかにした。同スポークスマンはカナダのメディア「Canwest News Service」の取材に答え、「重ねて言及したいのは、このようなことは本来起こるべきではないということだ。この事件は私たちに、現在セキュリティー上に多くのミスや落とし穴が存在することを気づかせてくれた。国連セキュリティースタッフの自覚と主動性にも大きな問題がある」と述べた。

 

カーネル・サンダース氏本人は1980年に亡くなっている。ケンタッキーを創立したとき、サンダース氏は毎月社会保険金を受け取る老人だったという。白いスーツに白髪とひげというスタイルは、ケンタッキーという国際的ブランドにとって一番のシンボルとなっている。

「人民網日本語版」2009年10月30日

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