国内で初めて保護者を対象に行われた科学的素養に関する調査報告がこのほど、北京で発表された。報告によると、中国の保護者の科学的素養指数は基本的に良好な範囲内にあり、科学的素養指数は都市部の保護者のほうが一般に農村部の保護者よりも高かった。「中国青年報」が伝えた。
中国科学技術協会青少年科技センターと全国婦女連合会児童工作部が共同で行った今回の調査は、山西・北京・遼寧・上海・湖北・広東・四川・陝西の全国8つの省と直轄市で行われた。調査対象は、6歳から15歳の義務教育課程の子どもを持つ保護者。有効回答は3012通だった。
報告によると、これらの保護者の科学的素養指数は100点満点中平均64.5点で、なかでも北京の保護者の指数が70.9点と相対的に高く、上海が2位だった。都市部に住み、家庭の月収が高く、職業が企業の管理職か会社員、教師、公務員といった保護者の科学的素養指数が相対的に高く、父親のほうが母親よりも指数がやや高かった。
今回の調査で、多くの保護者が科学が社会全体や個人生活に積極的な影響を与えると考えていることがわかった。科学は社会全体の各方面に積極的な影響を与えると考える保護者は50%以上、科学が個人の生活に積極的な影響を与えるとする保護者は88.2%にものぼり、消極的な態度を示す保護者はいずれも10%以下にとどまった。
科学技術分野における人材育成の鍵は、子どもたちの科学技術に関する革新意識を育成し、次世代の人材を支援することにあるとする保護者が6割以上にのぼった。社会に最も貢献する職業は科学者、次に教師と医者と答えた保護者は67.8%で、子どもになってほしい職業は1番目が医者、2番目が科学者と教師だった。
「人民網日本語版」2009年11月3日 |