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数千万の家庭が直面する高齢者介護の問題
発信時間: 2009-12-07 | チャイナネット

高齢化社会に入った中国(資料写真) 

世界でも高齢化のスピードが速く高齢者数も多い中国では、高齢者介護の問題が中国の若者が直面する難題の一つになっている。また中国の高齢化社会は、経済がまだ発達していない段階の突入であり、こうした「未富先老」は、社会が提供できる資源は非常に限られ、各方面の準備がまだ整っていないことを意味する。 

中国ではほとんどの人が家で老後を送るが、一人っ子政策になってから「4・2・1」の家族構成になり、家で老後を送ることは難しくなった。1980年代に生まれた「80後」が結婚すると、4人の老人を扶養しなければならず、忙しさとプレッシャーは日に日に現実化し、社会の変化がもたらした新旧の考えの違いにより、子供と親の間には、扶養問題での相違や態度などが表面化している。 

チャイナネットは一貫して高齢者の介護問題に注目してきた。今回の報道は個別のケースから調査を始め、今ある介護問題の矛盾や衝突、人々の苦楽やなどを通して、介護問題解決の道を探るのが目的だ。

「鳳凰」と呼ばれる終末介護施設は、身の回りのことができなくなった高齢者が生活している。民政部の統計によると、現在、全国にいる60歳以上の高齢者は1億4900万人を超え、家庭での介護が必要な人は約3000万人以上、その中で身の回りのことができない人は940万人に達しているという。

中国での介護問題はすでに珍しい事ではない。しかし年をとった時のために子供を育てるという考えの中国では、身の回りのことができなくなった老人を養老院に送るのは、多くの家庭にとってやむを得ない選択である。

最後の人生に付き添ってくれるのはだれ?

施設の名称は「終末」という言葉を避け、「鳳凰」や「看護院」と呼んでいるが、大部分の老人がこれらの施設で人生の最後を迎える。

家族がこうした施設を選ぶ理由は、他の老人ホームと比べて専門的で清潔、景色も美しいということだが、老人にとって最も美しい景色は、家族と一緒に過ごすことだろう。そして老人たちはここは人生の終点ではないことを信じている。

北京大学医学部公衆衛生学院の呉明教授は、身の回りのことができなくなった重度の老人を家で介護すると、施設での介護よりコストがかかり、施設では24時間のサービスを受けることができることから、単純に介護の点だけを考えると、施設のほうがいいと話す。

呉明教授が317人の老人に対して行った調査では、82.56%の高齢者が家で家族と一緒に生活することを望んでおり、その他の高齢者は施設での介護を選択。施設での介護を選んだ理由は、42.45%の人が家族の負担を増やしたくない、15.49%の人は家族は忙しくて時間がないためだ。

しかし施設の介護で一つ問題なのは、肉親の情に欠けることで、家族と離れた老人は施設での孤独で標準的な集団生活に適応しなければならない。

難しい介護施設の人員集め

老人ホームにとって介護員を探すのは非常に困難である。「鳳凰」は北京中心からかなり離れた場所にあり給料も少ないため、北京ではほとんど人が集まらない。そのため今は甘粛省や湖南省、四川省の農村から来た人たちが働いている。重要なことは、きちんと仕事ができるかどうか、また長期間、勤めることができるかということだ。

「鳳凰」の最初の給料は800元。少し経てば1000元になる。しかし取材した時には給料の支払いが遅れていた。それは「鳳凰」の財務が危機に直面していたためだ。

調査によると、北京養老最新計画では、2020年までに北京市の90%の老人が家での介護サービス、6%が政府を通じて有料の地域サービス、4%の老人が施設で介護サービスを受けるとしている。

北京市の丁向陽副市長は「北京市は公共の介護施設の建設を加速し、毎年1万5000台のベッドを増やして、社会投資による経営の介護施設を建設する」と説明する。

「チャイナネット」 2009年12月7日

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