農業部の韓長賦部長は27日に開かれた全国農業作業会議で「今年の農民の収入は急速に増え、1人当たりの純収入は5000元を超えて、前年に比べ6%増の見通しだ。農民の収入は増え続けており、農村の消費増加や内需拡大に重要な条件を作り出す」と語った。
韓部長によると、国際金融危機の影響は去年第4四半期から深刻になり、国内外の農産物市場は不安定で、農民たちの農業から他の仕事に就く「移転就職」に大きなプレッシャーになった。これに対して農業部は、農業の構造調整を大いに推し進め、競争優位性と特色のある農業を積極的に発展させて、重要な農産物市場への監視や管理、リスク報告を強化した。また調整案を適時に実施して、農産物の販促力を拡大、競争優位性のある農産物の輸出を促すなど、農産物の価格が合理的なレベルに維持されるよう努力している。
その他にも労働力に対する育成を幅広く行い、農民の就職や創業への指導を強化して、積極的に農村部の労働力の「移転就職」を推し進めている。今年は農村部からの出稼ぎ労働者数の規模も拡大し、故郷の近くで就業したり故郷に帰って創業したりする農民の数も増えて、農民の給与による収入は持続的に増加している。
また韓長賦部長は「中国は来年、農民たちの収入を今年に比べて6%増やし、農民が収入を増やすことが出来るルート開拓に努力する。また郷鎮企業や農産物加工業、特色ある産業を大いに発展させ、産業の構造調整や企業集団化を加速して、輸出向けの農業の回復と発展を積極的に促す。その他にも観光や農業体験が出来る『レジャー農業』を発展させることにより、絶えず農民たちの収入増の新たな成長分野を育成する」と述べた。
「チャイナネット」 2009年12月28日 |