中国衛生部の7日付通知によると、月齢6カ月以上35カ月以下の乳幼児を甲型H1N1インフルエンザ(新型インフルエンザ)ワクチン接種対象群に組み入れ、「状況把握、自主、無料」の原則に則り、彼らにワクチン接種を実施する方針という。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
3歳未満の乳幼児は、新型インフルエンザ感染のハイリスク群だ。衛生部は、この年齢群に対する新型インフルエンザワクチン臨床試験で安全性が確認されたことと、その他の国々がこれまでに実施してきた月齢6-35カ月の乳幼児を対象としたワクチン接種状況を踏まえ、彼らの健康を有効に保護する目的で、彼らを対象としたワクチン接種に関する指導意見を提出した。
衛生部は、各級の疾病予防制御センターに対し、月齢6-35カ月の乳幼児を対象とした新型インフルエンザワクチン接種後の安全性に関する資料収集・作業を強化し、安全性についての監測・評価作業を実施するよう求めた。
北京科興、浙江天元、上海生物製品研究所のワクチンメーカー3社は、衛生部と国家食品薬品監督管理局から認可を得て、2009年12月初旬以降、広西、江蘇、湖南の3省・自治区にあるワクチン臨床試験基地で、月齢6-35カ月の乳幼児を対象とした新型インフルエンザワクチン臨床試験を相前後してスタートさせた。衛生部は昨年12月25日、月齢6-35カ月の乳幼児を対象とした新型インフルエンザワクチン臨床試験の被験者募集と第一回ワクチン接種をすでに完了したが、深刻な不良反応は報告されていないと発表した。
「人民網日本語版」2010年1月8日 |