円明園罹災150周年準備委員会担当者は13日、一連の記念行事を今年開催する予定であると発表した。10月18日に開催される記念大会には、この文化遺産をともに記念し保護する目的で、英国やフランスから政治要員を招く計画という。北京の日刊紙「新京報」が伝えた。
円明園罹災150周年準備委員会の愛新覚夢?宝叙博蜚Cによると、記念行事の準備作業が昨年スタートし、フォーラムや展覧会など一連の記念行事は今年開催されるという。メインイベントとなるのは、10月18日に開催される記念大会で、円明園文化財の多くが流出した英国やフランスの政治的要員および有名人など、世界各国から来賓を招くという。愛新覚夢主任は、「記念行事は、過去の怨みを明かすことが目的ではなく、過去の出来事を忘れず、未来を展望し、調和のとれた世界を提唱し、円明園という人類共通の文化遺産を保護するために行われる」と強調している。
約350ヘクタールの敷地面積を誇る円明園は、頤和園の全面積より67ヘクタールも大きい。この大規模な皇室公園は、清朝封建制の歴代皇帝によって約150年あまりをかけて建設された。雍正、乾隆、嘉慶、道光、咸豊の5代にわたる清朝皇帝はいずれも、年間を通して円明園での生活を楽しんだ。また、謁見や外交もここで行われ、紫禁城(故宮)とともに当時の全国政治の中心地となり、皇帝達から「御園」と呼ばれた。円明園は1860年(咸豊10年)、英仏連合軍に強奪され、焼き打ちに遭った。
「人民網日本語版」2010年1月14日 |