上海青年研究センターはこのほど、「『90後』に迫る---上海市青少年情感調査」結果を公表した。同調査は昨年11月下旬、上海市内の青少年2425人を無作為に選び行われた。いずれも1990-1999年に生まれた小中高校生。
調査結果によると、上海の「90後(1990年代生まれ)」青少年の生活は総体的に楽しいことがわかった。「楽しい」を10点満点で評価、「90後」の自宅での「楽しさ」は7.8、学校での「楽しさ」は7.6、社区(住宅コミュニティ)での「楽しさ」は7.2となり、うち最も「楽しい」のは「インターネットをしているとき」で、「楽しさ」は8.0に達した。
年齢が上がるにつれ、「90後」の生活の場での「楽しさ」にも変化が見られた。総体的に、学校での「楽しさ」は学年が上がるにつれ下がり、インターネットの「楽しさ」は逆に学年を追うごとに上がっている。とりわけ小学1年生、2年生の頃は家庭に「楽しさ」があり、学校および社区での「楽しさ」はいずれも低い。
調査ではまた、「90後」が感じるプレッシャーは中級レベルで、主に学業から生じていることがわかった。学業から来るプレッシャーを10点満点で評価すると、平均値は5.8206で、人間関係によるプレッシャーや身長・外見など生理的プレッシャーよりも高かった。女子児童・生徒の学業プレッシャーと生理的プレッシャーは男子を上回った。一方で男子は人間関係によるプレッシャーが女子に比べて高かった。
このほか、「90後」は愛国心と集団主義意識が強いことがわかった。国歌が奏でられ国旗が掲揚されるときに神聖な感覚を覚える人が全体の69.8%もいた。万博が上海で開催されることについて、誇りを感じるとした児童・生徒は81.2%に上り、信号無視、ゴミのポイ捨て、校内公共施設の破壊、公共の場で大声で騒ぐこと、交通機関で妊娠中の女性あるいはお年寄りに座席を譲らないなどのモラルのない行為については、「非常に憤る」や「ある程度憤る」を選択した児童・生徒が7割以上となった。
「人民網日本語版」2010年2月2日 |