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被災孤児たちの新年の願い
発信時間: 2010-02-16 | チャイナネット

四川省江油市の政府関係者は2月10日、同市太平鎮の「根生博愛の家」を訪れ、四川大地震によって身寄りを失った子どもや高齢者、障害者といっしょに一足早い「団年飯」(大晦日に一家そろって食事をすること)を食べた。温かい雰囲気で食事が進むなか、子どもたちに新年の願いを聞いた。



田陳君(18歳):正社員になりたい 

ニット帽をかぶった田陳君は、一律に支給された「愛心衣」を着ていないせいか、少し大人びて見える。地震で両親を失い、家も倒壊し、祖父母と自分だけが助かった。いまは政府の建設した仮設住宅に住み、年間約2000元の生活補助を受けている。 

昨年高校を卒業したが、進学は断念。パソコンスクールに通ってプログラミングを学んだ後、半年前にインターンシップ生としてある会社に入った。会社では特殊な家庭環境のために特別な配慮を受けることはないかと尋ねたところ、「仕事というのはその人の能力の体現です。僕は、自分の努力と能力によってご飯を食べていきたい。仕事をする上では他の人と何も変わりませんし、特別な配慮は必要ありません」ときっぱりと言った。

新しい1年はもっと多くのことを学び、一日も早く正社員になって、給料をたくさんもらえるようになりたいと話す。仮設住宅は満3年で撤去される計画で、その後暮らす住居は建設資金の一部を自ら捻出しなければならないからだ。自分はもう成年に達し、祖父母は高齢であるため、自分が生活を支えていかなければならないと考えている。

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