北京安定医院によると、春節連休後、同院を受診するうつ病患者の数が激増しているという。「北京晩報」が伝えた。
同院うつ病治療センターの医師は、「来院するうつ病患者は、普段より少なくとも30%は増えています。一方、春節前は、うつ病発症の『オフシーズン』でした。春節中に友達同士で集まり、最近1年間の近況報告をし合って、友人に遅れを取ったと感じる人が多かったのでしょう。さらに、祝日中の不規則な生活や睡眠不足も加わり、うつがぶり返した人や、新たにうつ症状を呈した人もいます」と語る。
診察を受けにくるうつ病患者の年齢層は、青年から壮年が主流で、そのほとんどが20歳から40歳という。学生の患者もかなり多い。安定医院の医師によると、春はもともと、うつ病多発シーズンである上、春節連休中の集まりによる心理的落ち込みや不規則な生活なども全て、うつ病の発生誘因になるという。青年・壮年層が直面している社会的な付き合いや経済面でのストレスは、かなり大きく重い。春節連休後、気分の落ち込み、体力・精神力の低下、不眠、食欲の減退、決断力の低下などの症状が現れた場合、軽いうつ病が疑われる。自分の手に負えないと思った場合、早めに医師の診察を受けた方が良い。
「人民網日本語版」2010年2月22日 |