中国地震局の専門家はこのほど、「今年以来、世界各地で発生した地震の回数は、確かに過去の平均レベルよりやや多い。とはいえ、『全世界的に大地震の多発期に入った』と言い切ることは、現段階では難しい。現状分析から、世界の巨大地震は今後も続く可能性があるが、その多くは環太平洋地域で起こると予測されている。中国大陸部では当面、破壊的な被害をもたらす巨大地震が発生する可能性は極めて少ない。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
同専門家によると、年初から3月6日までに、全世界でマグニチュード7レベルの大地震が5回発生しており、これは過去の平均発生回数を少し上回る数字という。しかし、時間軸上のアンバランス状態から見て、正常範囲内にあり、地殻変動プロセスにおける地震活動として、正常な上下活動現象のひとつだと判断できる。
中国は世界の地震多発国だ。大陸部では、マグニチュード4レベルの地震が年平均145回(月平均12回)、マグニチュード5レベルが年平均20回、マグニチュード6レベルが年平均3,4回起こっている。また、マグニチュード7レベルの地震が3年ごとに平均2回起こっている。現在、中国大陸部の地震活動は「平均的地震活動レベル」にあり、これは、一種の正常なエネルギー散逸現象と見られる。
「人民網日本語版」2010年3月9日 |