「以前はマイホームやクルマが欲しくて毎日懸命に働き、お金を稼いでいた。もっと良い生活がしたかったんです」。南京のある外資系企業で働く康さんは語る。これまでは毎日の暮らしにずっと焦りを感じていた。しかし青海地震の惨状を目の当たりにした時、彼は自身の生活を改めて見直した。「自分の仕事や生活が思うようにならないとずっと不満を抱いていました。しかし自分の見識が狭かっただけなのです。被災地の人達と比べれば、自分の苦しみなんてたいしたことじゃない。平穏な生活ができれば、それが最高の幸せです」。
青海地震発生後、中国青年報社会調査センターが4629人を対象に行った専門調査結果によると、94.7%の市民は青海地震に関心を示し、そのうち63.1%の人は「非常に関心がある」、92.2%の人は「青海地震が自身の生活観を変えた」と回答した。また青海地震後、57.4%の人は「地震防災避難知識を学んだ」とした。
青海地震の救助活動において人々の心に最も響いたのは何か?調査結果によると、63.4%の人は「高原地帯で救助の難度が高いこと」を第一に挙げたほか、52.7%の人は「解放軍・武装警察が地震発生後8分以内に救助活動を始めたこと」、49.1%の人は「殉死した香港ボランティアに心を打たれたこと」、39.8%の人は「遭難した同胞を記念する哀悼日が設けられたこと」、34.8%の人は「中央電視台(CCTV)の募金イベントで21億元以上が集まったこと」、29.6%の人は「現地の言葉は解らないが、救助活動に影響はなかったこと」と続いた。
青海地震後、一般市民はどのような行動に出たのだろうか?74.1%の人は「募金など公益活動に参加」を第一に挙げた。以下、「地震防災避難知識を学んだ」(57.4%)、「救助活動の進展を見守った」(54.4%)、「デマを信じることなく、また流さなかった」(42.8%)、「被災地へ赴きボランティアを行った」(20.4%)、「レジャーを控えた」(20.4%)などと続いた。
調査結果によると、「青海地震が自身の生活観あるいは生活習慣を変えた」と答えた人は92.2%に達し、そのうち69.3%の人は「現在の平穏な生活をより大切に思うようになった」、62.2%の人は「困っている人を助けたいという気持ちが強まった」、47.1%の人は「気持ちがより寛容になった」、45.0%の人は「応急手当に関する知識や緊急救助用具に関心が沸いてきた」、44.2%の人は「家族と過ごす時間が多くなった」と回答、一方で「仕事に費やす時間が多くなった」とした人は16.0%にとどまった。(編集HT)
「人民網日本語版」2010年4月27日