都江堰市聚源鎮三バ村衛生ステーションにて。周東賢・医師が村民の子どもを診察している |
被災状況レビュー:四川大地震はマグニチュード(M)8.0、最大震度11に達し、8万人以上の死者、行方不明者が発生したのみならず、膨大な数の家屋が倒壊したほか、被災地の地質・生態系環境に甚大な被害を与え、地滑り、崩落、土石流、地震湖の発生など、大規模かつ深刻な二次災害をもたらした。国土部門の調査結果によると、地震発生後の地質的危険箇所は四川省内だけでも1万2千カ所を超える。
再建:地震発生から2年間、四川省は防災のための予算投入を不断に拡大、リスクのある地質的危険箇所に対して応急処置および総合対策を行った。省内で被害にあったダム2069カ所のうち既に2025カ所の復旧が始まり、1605カ所が完工した。損壊した堤防42カ所のうち、既に36カ所が着工されている。地震により生まれた地震湖113カ所のうち既に107カ所が整備され、残り6カ所についてもすべて危険は除去された。被災地各地ではメディアによる広報、現場訓練などを通じ、住民の防災意識と避難能力の向上を図っている。被災後の都市・農村の各住宅および公共インフラ再建過程において、建設、地震対策減災の各部門はすみやかに地震対策安全基準を施行、また専門家ならびに技術者を現場指導に派遣し、「安全第一」が再建の柱となっている。