広東省政府は7日、「農民工(出稼ぎ労働者)積分制都市入籍業務の展開に関する指導意見(試行)」を発布した。今年から2012年まで、同省は省内に戸籍を有する農民工および共に連れ添った親族の約180万人について、点数に基づいた積分制により都市戸籍取得を促す。
新たに発布された農民工都市入籍積分制は、積分指標が全省統一指標と各市が独自に定めた指標の両者からなり、各指標に対して一定の値が与えられる。原則上、60点を満たした農民工は都市戸籍取得が申請可能となる。
「今回の規定は社会政策上、突出した学歴と技能を同様に重んじ、農民工の文化・技能の学習を奨励するもの」。広東省人力資源・社会保障庁の林王平・副庁長によると積分指標について、社会貢献経歴がある場合は加点され、違法犯罪があった場合は減点対象となり、農民工の積極的な社会貢献を奨励する。
「意見」はさらに都市入籍積分条件についても定めており、入籍を希望するが原籍所在地で自己管理していた土地・森林の返還を望まない農民工については、農民工都市住民居住証制度を実施する。居住証の有効期間は最長3年。居住証所持者には「広東省居住証」所持者と同様の権利と公共サービスが付与されるほか、居住地でも各種権利および公共サービスを取得できる。
広東省は各級政府に対し目標管理と監督・監査制度を構築するよう求めており、毎年各地の目標任務の実施状況について専門監査を実施する。また一定規模以上の企業に対して戸籍集団口座を設立することを許可、その他の現地政府が指定した戸籍管理代行機関についても、住宅を購入できない農民工のスムーズな都市入籍を支援することを認めた。
「人民網日本語版」2010年6月8日