長江増水対策指揮総本部(長江防総)の副総指揮を務める長江委員会の蔡其華主任によると、今年に入り、歴史的な増水が発生、長江流域の暴雨・洪水・山津波・土石流・地滑り・都市冠水など各種災害が多発し、深刻な被害がもたらされているという。
大まかな統計によると、7月20日の時点で、陝西・雲南・貴州・四川・重慶・湖北・湖南の7省・市では、数百件に及ぶ深刻な山津波災害が発生した。また、30以上の県・市で浸水、このうち四川省巴中市平昌県では平均浸水水位が10メートルに達し、深刻な洪水災害がもたらされた。統計データによると、6月以降、長江流域の農作物被災面積は452万4千ヘクタール、被災人口7804万人、死者323人、行方不明208人、倒壊家屋33万8400棟に達した。
長江防総によると、長江上流、漢江上流、長江中・下流幹流とそれ以北地域の降雨量及び流水量は、7月下旬から8月にかけても極めて多く、中・下流幹流は8月中旬前後も高水位のままと予測される。長江の洪水防止情勢は引き続き厳しく、その任務はきわめて困難だ。
「人民網日本語版」2010年7月26日