党中央軍事委員会の許可を経た、中国が独自に開発した世界初の1万トンクラスの「平和の箱舟」号医療船が8月31日、舟山のある軍港を出港し、アデン湾やジブチ、ケニア、タンザニア、セーシェル、バングラデシュの5カ国で「調和の使命・2010」と名づけられた任務を執行する。これは中国の「平和の箱舟」号が国外に赴いて行う初めての巡回診察と医療サービスの任務だ。
今回の任務は海軍東海艦隊のある保障基地司令員・包裕平少将が指揮を担当し、兵士や医療スタッフ計428人が参加する。任務期間は87日、航行距離は1万5千海里以上に達する。同期間中「平和の箱舟」号はアデン湾で船舶護衛任務についている海軍艦艇編隊の兵士を巡回診察し、またジブチ、ケニア、タンザニア、セーシェル、バングラデシュのアジア・アフリカの5カ国の民衆及び中国の現地駐在領事館、中国資本機関の人員を対象に医療サービスを提供する。
同船に乗り組む医療スタッフは海軍総医院、411医院、413医院の人員で、軍全体から選ばれた専門家9人も参加する。これら医療スタッフ100人はいずれも外国語と業務技能の厳しい選抜試験に合格した医療技術スタッフで、内科や外科、婦人科、整形外科、伝染病科といった32の専門科をカバーしている。
「人民網日本語版」2010年9月2日