食用ザリガニを食べた南京市民の横紋筋が溶解する症状が多発した事件が大きな論議を呼んでいる。江蘇省食品薬品監督管理局は7日に記者会見を開き、南京では食用ザリガニによって横紋筋が溶解した患者が既に22人いることが明らかにされた。中国疾病予防コントロールセンターの専門家が7日午後に南京に到着し、江蘇省の専門家と会って、調査の最新の進展を発表した。
南京市政府は7日に記者会見を開き、7日昼12時時点で南京市全体で食用ザリガニによる横紋筋溶解症にかかった患者を合計23人と明らかにした。流行病関連の初歩的な調査により、23人がザリガニを食べた場所は広く分散しており、そのうち15人の患者は8世帯で、8カ所の場所で摂取し、残りの8人はそれぞれレストラン4カ所で食用ザリガニを食べたことが明らかになっている。患者23人はいずれも全身の筋肉の痛みを訴えており、血中たんぱく質の増加などが見られる。臨床診断は横紋筋溶解総合症で、治療により22人が既に回復して退院し、残りの1人はまだ入院中だが容態は安定しているという。
中国疾病予防コントロールセンターの専門家は記者会見で、総合的な分析を経て、南京の食用ザリガニによる症状は国際的にも珍しいHaff病だと見られているが、具体的な原因はさらに分析する必要があると述べている。
「人民網日本語版」2010年9月8日