中国では、現在、毎年約1000万人の少数民族流動人口の大部分が都市部へ出稼ぎに行き、仕事をしている。農村や牧畜地区から大中都市へ、西部国境地帯から東部の沿海地域へ、各民族の人々の流動と往来は絶えず拡大している。
新華社通信によると、都市部の工場で働いたり、商売をしたりする少数民族の人々に対する援助と管理についての経験交流座談会が4日から15日まで大連で開かれた。会議では、全国政協・中国人民政治協商会議のアブラハット・アブラドラシティー(Abdulahat Abdulrixit)副議長が講演し、「少数民族の人々が盛んに都市部へ出て、仕事をすることは都市部の労働力不足の解決にプラスとなるだけではなく、少数民族の生活レベルの向上や、民族地域の就業の圧力の緩和、国境の民族地区と内陸の経済と文化関係の強化に重要な意義がある。政協と民族宗教委員会は少数民族の流動人口の状況と思想動向を即時に理解し、その願望と要求を取り入れ、都市部の少数民族住民の就職や住宅保障、職業訓練、子供の入学、及び特殊な需要などに積極的な指導と援助を与えるべきだ」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」より2010年9月16日