アジア・サッカー連盟(AFC)のモハメド・ビン・ハマム(Mohamed Bin Hammam)会長は17日、山東省シハク市で開催されている第36回AFC U19選手権決勝戦表彰式において、「中国サッカーの総責任者・韋迪氏から、中国が2006年ワールドカップ大会を招致することはあり得ないことを直接聞いた」と明かした。中国サーカーファンが自国でワールドカップを観戦する夢は先送りとなったようだ。「重慶夕刊」が報じた。
国家体育総局のトップはこれまでに、機会があるごとに、2026年W杯を開催したいと漏らしてきた。しかし、アジア・サッカー連盟と日韓など近隣諸国は軒並み、これに対して不満を抱いていた。国際サッカー連盟(FIFA)の大陸別循環開催原則にもとづくと、2018年W杯開催はヨーロッパにもどり、その次の2022年大会がアジアで開催される可能性が最も高い。そのため、日本、韓国、カタール、オーストラリアのアジア・サッカー連盟に所属する4カ国の各サッカー連盟はいずれもすでに、招致申請を提出済みだ。中国が2026年大会の招致を申請した場合、中国の強大な経済力・発展潜在力や全世界に対する北京オリンピックのインパクトの強さから、日本はじめ4カ国の招致に大きな影響が及ぶ恐れがあった。
「人民網日本語版」2010年10月18日