公聴会でピョンヤン科学技術大学の衛星写真を見せる韓国の議員(10月19日)
2002年に着工し400億ウォン(約30億円)以上を投資したピョンヤン科学技術大学が、2010年末の開校を見込んでいる。
韓国と朝鮮との初の運営
ピョンヤン科学技術大学の建設は2002年にスターとした。このプロジェクトは、韓国ソウルに本部を置く東北アジア教育文化基金会と朝鮮教育省が共同で進めているもので、東北アジア教育文化基金会は400億ウォン以上を出資している。
朝鮮教育省は昨年9月に同大学の竣工式を開催し、韓国大統領府の科学技術関係の代表団20人が出席したが、いまだに授業は始まっていない。
始業の遅れは哨戒艦「天安」事件
AFP通信は25日、東北アジア教育文化基金会の報道官の発言を引用し、「ピョンヤン科学技術大学の授業開始についての協議は最後段階に入り、2010年末のスタートに努めている最中だ。もともと今春にスタートする計画だったが、哨戒艦「天安」の沈没事件で遅れた」と報道している。
科学技術やビジネス関係の人材を育成
計画によると、ピョンヤン科学技術大学では、科学技術やビジネスなど専門の人材を育成し、初の学生は情報技術や工学、農学、生命科学などを学ぶという。そしてこれらの160人の学生は今後、農学、工学、情報、通信技術、経営学の修士課程や博士課程に進む。教師は朝鮮や韓国、米国などから集められ、すべての課程は英語で行われる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年10月26日