「第6回中国国勢調査」が2010年11月1日午前0時、スタートした。今回、中国で生活する外国人が初めて調査対象に組み入れられた。香港・マカオ・台湾地区および外国籍の住民は、居住地で専用の簡易調査表を記入し、提出しなければならない。記者は1日午前、訪問調査のために北京市朝陽区の団地に向かった国勢調査員に随行、取材した。
国政調査員の周暁亮さんが調査初日、最初に訪問したのは、フランス出身のRouxelさん(女性)宅だった。Rouxelさんは、フランス語以外に英語を少し話せるだけで、意思疎通が少し難しい。Rouxelさんは、夫とともに2年前から中国に住んでいるという。中国が大好きで、あと1年は住む予定。彼女は、フランスでも同じような国勢調査を受けたことがあり、調査の重要性について十分理解しており、進んで協力すると話した。調査が終わった後、Rouxelさんは調査員が手渡した、エコバッグと箸袋の記念品を嬉しそうに受け取った。
香港・マカオ・台湾地区出身者と外国人の調査方法は、中国大陸部住民とほぼ同じで、実際に訪問調査が実施される。プライバシー保護に対する彼らの意識を考慮に入れ、訪問調査以外に、調査員が中国語・英語版2種類の調査票を手渡して一旦戻り、後で再び取りに行く方法や、外国人が多く住む団地に臨時調査会場を設けるといった方法も採用されている。
外国人用調査表の質問事項は、姓名、性別、生年月日、中国に来た目的、中国での居住期間、学歴、身分と国籍、世帯主との関係の8項目。香港・マカオ・台湾出身者用調査表には、これら8項目のほか、過去6カ月間の香港・マカオ・台湾での居住期間、業界、職業の3項目が加わり、計11項目が盛り込まれている。
「人民網日本語版」2010年11月2日