不動産価格高騰で「男の子」を生みたくない中国人

不動産価格高騰で「男の子」を生みたくない中国人。 英紙「フィナンシャル・タイムズ」のサイトでは1日、「不動産価格の上昇で男の子を生みたくない中国人」という記事を掲載した…

タグ: 不動産価格,息子,不動産

発信時間: 2010-11-04 13:48:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

英紙「フィナンシャル・タイムズ」のサイトでは1日、「不動産価格の上昇で男の子を生みたくない中国人」という記事を掲載した。記事の内容は以下の通り。 

高騰している不動産価格と経済の急速な発展で、中国人が息子を望む伝統は解け始め、娘を生みたいという若い中国人夫婦が増えている。

中国で数百年にわたって続いてきた息子を望む伝統文化は、ここ数十年の「一人っ子政策」の束縛でさらに激しくなり、数百万の女の子が遺棄され、堕胎あるいは扼殺された。 

しかし伝統的な考えにも変化が生じており、都市化により息子を養うには多くのコストがかかるようになった。以前のように息子がいれば耕作し、両親の老後の世話をするという優位な点ももどんどん失われている。 

世界銀行の最新レポートによると、1995年に北京などの省や市では、男女の出生比率がバランスを欠くピークが徐々に解消され始めた。また2000年には一部の省で同じような動向が見られ、将来は女の子の数が多くなりすぎて、バランスが崩れるのではないかという予想や心配もなされた。そんな中でもネットでは、女性たちがどのように女の子を生むかという経験談が多く披露されていた。 

上昇する不動産価格はこの変化をさらにあおることになる。これも今行われている国勢調査によってはっきするだろう。それは中国人の家庭は息子が結婚する前に住宅を準備する伝統があるためだ。 

浙江省の張さんは「私も夫もそんなには稼ぐことはできないので、息子にどうやって住宅を買ってやるかは想像もできない」と話す。 

上海に住む山西省出身の張雲さんは「住宅購入だけでなく、男の子を養うには経済的負担が余りにも大きい。しかし女の子は成長すると両親をいたわるようになる」と、娘を持つと老後はとても頼りになると話す。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年11月4日

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