「2010年中国都市健康状況大調査・房奴逸居環境」調査報告書第一弾が発表された。これによると、中国大陸部の「房奴(住宅ローンに苦しむ人々)は総じて、生活の質が低下したと感じており、約6割がマイナスの感情に支配されがちだという。また、彼らが罹りやすい病気は、頸椎・腰椎の病気、肥満、心臓・血管疾病、消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、メンタル疾患、潰瘍性結腸炎の6種類であることが判明した。
この調査報告書は、中国医師協会や中国医院協会など複数の機関が共同で作成。報告書のデータによると、「住宅購入以前の、ローン返済ストレスが無かった頃に比べ、生活の質が明らかに低下した」と答えた人は29.5%、「生活の質はやや下がったが、許容範囲だ」と答えた人は43.4%、「住宅購入後、情緒が不安定になった」は61.3%、「焦燥感がある」は26.2%、「恐れを感じやすくなった」は12.4%、「鬱憤がたまっている」が11.8%、「キレやすくなった」が10.9%だった。
調査に携わった韓博士は、「住宅の購入を予定している人は、購入前に、分相応のローン返済計画を心がける必要がある。また、返済中は、心理的安定に努め、自分にプラスの暗示をかけることでストレスを合理的に減らすよう努める。ストレスが大きすぎて生理面や心理面に変化が見られる場合は、健康を損なうことのないよう、ただちに専門家や専門機関に相談すべきだ」と提案している。
「人民網日本語版」2010年11月11日