江蘇省地震台網センターによると、12日9時19分、南黄海(北緯33.3度、東経123.9度)でM5の地震が発生した。震源の深さは10キロ。江蘇省地震局の副局長、報道官の張振亜氏によると、地震による津波の可能性はないという。
張副局長によると、津波の形成にはM6から7以上、地震の断層の動きの方向は垂直方向、震源の深さは通常40キロから50キロといった特定の条件がある。「こうした条件下で津波が起こりやすい。」
江蘇省沿海地区でも地震の揺れが感じられた。「9時ごろ、机がかすかに揺れているのを感じた。工事現場で大型機器でも動かしているのかと思ったが、後で地震だったと知った。」塩城市のある住民は語った。
南黄海地震帯は太平洋プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートが交わる場所に位置し、地震が頻発しており、江蘇省は「地震地区」に相当する。南通、塩城響水、東台、大豊などが南黄海地震帯の上に位置する。
江蘇省地震局の統計によると、「黄海地震地区」ではかつて1984年にM6.2の地震が発生、1986年にはM3.8、1990年、1994年、1995年にもM3.5の地震が発生している。震源から100キロメートル以内の海域内では、記録に残っているだけでM5以上の地震が20数回以上起こっており、回数が多い。
「人民網日本語版」2011年1月13日