現地時間の11日夕方、アデン湾やソマリア海域で護衛任務を執行中の中国海軍護衛艦隊は艦載ヘリコプターを派遣し、海賊の多くのボートに攻撃された韓国の商船の救出に成功した。「解放軍報」が伝えた。
11日の現地時間の12時30分、海軍の第7次護衛艦隊は294回目の船舶護衛任務を完了し、商船11隻を安全にアデン湾西部海域の護衛解除地点まで護送した。最近バブ・エル・マンデブ海峡南で海賊の活動が頻繁になっている情況に対応し、艦隊指揮所は「徐州」号に護衛解除地点に到着した後もさらに50カイリ護衛し、商船がバブ・エル・マンデブ海峡に安全に入るまで護衛するように命令した。午後4時45分に「徐州」号は護衛任務を終了し、護衛解除地点への帰路についた。
午後5時18分、護衛を解除された韓国の商船「CS DAISY」が中国海軍護衛艦隊に対して、多くのボートに追尾されており、ボート上の人間は自動拳銃やロケット砲、はしごをもっていると救助を求めてきた。その後「CS DAISY」は船上の保安人員がボートに発砲して警告を行ったが、同時に同船前方にさらにボート3隻が近づいてきたという。
海軍護衛艦隊指揮所は速やかに事件発生の海域から約40カイリの位置にいる「徐州」号に対して「CS DAISY」に接近するように命令。午後5時46分に「徐州」号の艦載ヘリコプターが特殊作戦部隊隊員3人を乗せて飛び立ち、20分後に「CS DAISY」の上空に到着した。
ヘリコプターは「CS DAISY」上空で旋回し、海賊のボートに警告した。ボートがそれ以上の行動を起こさなかったため、ヘリコプターは活動範囲を広げ、「CS DAISY」の前方10キロの海域で捜索と巡邏を行い、疑わしい情況がないことを確認した。
約20数分後に「CS DAISY」は危険海域を抜け、ヘリコプターは周辺海域にあやしい情況がないことと、当該海域を通る各国の商船に危険がないことをさらに確認した上で「徐州」号に戻った。
事件後、韓国海軍の護衛艦隊が中国艦隊に感謝の通信を送ってきたという。
「人民網日本語版」2011年2月12日