中国人力資源・社会保障部の胡暁義副部長は、2010年に中国の60歳以上の高齢者は1億7400万人(日本の総人口を上回り、広東省、広西省、江西省3省の総人口に相当)に達し、2030年頃に中国は高齢化社会のピークに入ると発表した。高齢化は、養老保険と医療保険基金の支出に大きな影響を与えるとしている。
胡暁義副部長は、中国が2011年に社会保険の水準を全面的に高める方針であることを明らかにした。
中国は今年、5800万人の企業定年退職者の基本年金の調整を着実に行い、期日通りに満額を支給し、企業定年退職者基本年金の正常な調整システム構築の意見を検討・提出し、社会保障法第17条の規定を実施し、遺族への対処と病気・身体障害者への手当に関する制度を統一的に構築・実施する。
また、医療制度改革を実施し、住民医療保険の財政補助基準を1人当たり年間200元に高め、個人の納付額も適度に高める。さらに、住民と従業員の医療保険のレベルを高め、大きな病気や重病を抱える患者の個人負担の軽減に取り組む。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月25日