長江の水源地である海抜5200メートルの雪山グラタンドン峰で24日、中国初となるスポーツ・探検イベントが行われ、国内各地からアウトドアスポーツの経験者など20人が参加した。参加者は雪山・氷河に囲まれながら、サイクリング、ハイキング、氷河水の採水などのイベントに参加した。
同イベントは22日、西寧でスタートした。参加者はゴルムド市で集合し、環境に適応するための短期トレーニングを行った後、車で青蔵道路に沿って平均海抜4000メートル以上の崑崙山脈、ココシリ国家級自然保護区を通り抜け、400キロあまり離れたグラタンドン峰へと向かった。24日午前、参加者は3キロのサイクリング、ハイキング、氷河水の採取などを通じて体力の限界にチャレンジし、同日午後5時に沱沱河の拠点へと戻った。
今回イベントが行われたグラタンドン峰はタングラ山脈の中腹に位置し、最高海抜は6621メートル。長江の水源地でもあり、生態環境がしっかりと保存され、壮観な自然の眺めを堪能できる。一方で、グラタンドン峰は寒さが厳しく、酸素濃度が薄いことでも知られる。この季節にはマイナス30度に達するほか、酸素濃度はわずか54%ほどしかない。
青海省体育局のフォン建平局長は「長江の水源地でサイクリング、ハイキング、採水などが一体となったイベントが行われたのは中国初となる。このイベントが成功したことで、スポーツ探検・探検観光の新たな形式が開拓された。このイベントを通じ、人々に生態への関心、水資源、環境保護への関心を呼びかけ、美しい自然環境をともに作り上げていきたい」と述べる。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年3月1日