米アップル社のスティーブ・ジョブスCEOは3日、病気休暇中にも拘らず記者会見の場に登場してiPad2を発表、世界中のアップルファンの期待はますます高まった。一方、アップル在中下請工場の従業員数人はここ数日、体調に不安を感じて病院を訪れている。彼らは、ノルマルヘキサン中毒の症状が再発したのではという不安に恐れおののいている。「北京晨報」が伝えた。
「アップル工場中毒事件」の被害にあった工場従業員2人が先月27日に上海の三級甲等医院(華東病院)で筋電図検査を受けたところ、ノルマルヘキサン中毒の症状が再発していることが分かったという。しかし、彼らは3日、蘇州第五人民病院で入院治療を受けられなかったという。これについて同院の担当医は、「上海の病院での検査結果は参考資料にすぎない。入院治療が必要か否かは、こちらでの検査結果を見た上で決定する」とコメントした。
江蘇聯建科技公司に勤める劉小剣さんは、「先月26日、同僚の劉瑞勇さんと私は、掌に汗をかく、足がだるいなどの体調不良を感じて、中毒症状が再発したのではと疑いを持った。上海華東病院で筋電図検査を自費で受けた結果、『四肢神経損傷、周囲神経原損傷』と診断された。華東病院はその場で入院治療証明を発行してくれた。しかし、同院には空きベッドが無いため、蘇州で治療を受けるつもりだった」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2011年3月4日