中国人力資源(マンパワー)・社会保証部(人社部)の尹蔚民部長は9日、中国の大学新卒者の給与が「農民工」(農村から都市への出稼ぎ労働者)の賃金より低いと言われていることについて、「大学新卒者の平均給与は農民工より高い」と強調した。 北京晨報が伝えた。
ここ数年、中国では新卒者の就職難がますます深刻化している。同時に、珠江デルタ地域や長江デルタ地域では、「民工荒(農民工不足)」現象が顕著化し、人手を確保するため、農民工の賃金を引き上げざるを得ない企業もある。大卒者の初任給が農民工の賃金より低いケースが多く見られるという。尹部長はこれに対し、「調査によると、2010年の農民工の平均賃金は約1670元、大学卒業後半年以内の新卒者の平均給与は2000-2200元だ」と話した。
尹部長はまた、「特殊な就業ポストや状況を除き、企業は職務に応じて給与を設定している。農民工の中には賃金水準の高い技能労働者も比較的多く、こうした層が農民工の平均賃金を引き上げている」と指摘した。
「人民網日本語版」2011年3月11日