北京市内の各旅行会社によると、11日に発生した東日本大震災の被害が最も大きかった宮城県は中国人観光客の旅行目的地ではないが、東京方面へ旅行中あるいは旅行予定の中国人観光客に影響が及んでいるという。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
旅行予約サイト・携程旅行網が手配した、地震発生時に日本で旅行中だった中国人観光客は、上海発の8グループと北京発の1グループを含む計193人。13日午後4時の時点で、ほとんどのグループと連絡が取れ、無事が確認された。このうち、東京には2グループ56人と個人旅行客18人が滞在していた。うち1つのグループ34人とは連絡が取れ無事が確認された。他のグループや個人旅行客についても、連絡を取るため全力を尽くしている。
芒果網によると、同社が手配したあるツアーが地震発生時、ちょうど日本を旅行中だったという。同社旅行部担当者が地震後、ツアー客と連絡が取り、全員の無事を確認した。ただちに調整を行い、同グループはツアー日程を繰り上げ、11日午後、帰国の途についた。同社は、今後1週間に出発予定のツアーをすべて延期にした。
携程旅行網も11日午後から、地震の影響を考慮し、同日から7日以内に出発する日本ツアーと個人旅行の申込客に対し、自主的に旅行のキャンセルあるいは延期を行うよう勧めている。客が予約をキャンセルした場合、旅行代金は全額返金する方針という。
「人民網日本語版」2011年3月14日