中国石油天然気(ペトロチャイナ)大連石化公司は23日、日本に無償提供する燃料2万トンの生産が完了、タンカーへの積載を待っている段階だと明らかにした。中国新聞社が伝えた。
日本がマグニチュード9.0という巨大地震に見舞われた後、中国政府は、日本政府からの求めに応じ、ガソリン1万トンとディーゼルオイル1万トンの緊急無償援助を行うことを決定した。政府から生産を委託されたペトロチャイナグループは、傘下の大連石化公司で生産任務を行った。
大連石化公司の広報担当者によると、同社が生産した2万トンは、93号ガソリン1万トンと0番ディーゼルオイル1万トンで、いずれもユーロ4基準を満たしているという。中海発展有限公司が保有する原油・完成品タンカー「盛池」号によって日本に輸送される。タンカーへの積載関連手続終了後、24時間以内に大連石化港で積載作業が完了する見通し。
同社弁公室(事務室)の時岩主任は、「日本に提供する燃料2万トンがタンカーに積載される具体的な日時はまだ決まっていない」と話している。
同社のガソリン備蓄庫容量は約10万立方メートル、ディーゼルオイルは約20万立方メートル、原油精製能力は2千万トンに達していることから、日本向け緊急燃料の生産が国内への石油製品供給に影響を及ぼす恐れはないという。
「人民網日本語版」2011年3月24日