東日本大震災により中国の各都市で「価格倍増」したのは電子製品・自動車などにはとどまらない。袁筱さんは友人と共に5つ星ホテルの日本料理店で会食をした際に驚いた。メニューの多くに「暫くご用意できません」のマーク。一部の料理は値上がりした。
店員に尋ねると理由が分かった。店の一部の海鮮食材と調味料は日本からの輸入品で、鮮度を保つために在庫を減らしていたため、供給はすでにストップしており、さらに一部の食材は東日本大震災で商社が替わり、価格が上がったと聞いた。
「店はこの機会に値段を上げたいのかどうか分からないが、私も友人も日本の今回の大震災が生活に与えるさまざまな影響を感じて、ある種の共存感を覚え始めました」と袁さんは語る。
安徽省社会科学院の社会学者、王開玉・氏は、世界はすでにひとつの「地球村」となっており、日本の大震災は局部的な災難であっても、日本の経済はすでに中国を含む世界とつながっていると語る。中国の一般市民は生活水準向上からも、日常生活でより多くの要素が世界と関連していることを感じる、と王氏は指摘する。
「人民網日本語版」2011年3月25日