大興区の李長友区長は昨日、大興区政府は現在、北京第二空港に関するインフラ計画と産業開発計画について検討を行っていると発表した。これまでに、新空港に地下鉄を2本開通することが決定しているという。
同日開かれた2011年北京市金融工作会において、吉林福市長は、中国国家発展開発改革委員会はこのほど会議をひらき、北京新空港を大興区と河北省廊坊市の境界地域に定めたと発表した。
地下鉄2本を新空港に開通
李長友氏によると、地下鉄2本の内、一本は北京市内中心部から新空港に延びる路線を開通、もう一本は大興区まで延びる路線を新空港まで延長する計画だという。そのほか、新空港から北京市内に延びる高速道路や、石油パイプライン、ガスパイプライン、通信などについても計画中だという。地下鉄建設のほか、空港から主要地区につながる高速道路の建設についても計画中である。
大興区の通勤問題ついて、李長友氏は、通退勤時にバスに乗れない問題を解決すべく、大興区は通退勤のピーク時におけるバスの運営密度を少なくともこれまでの2倍以上にするよう調整していると述べた。
北京大学病院を南部に建設予定
大興区民の「看病難(病気の診察を受けるのが難しい)」問題について、李長友氏は、今後3つの三甲病院(日本でいう大病院)を大興区に設置すると述べた。三甲病院はそれぞれ、亦庄開発区にある同仁医院、2日ほど前に大興区政府と提携を交わした広安門中医病院、今年末に建設が始まる北京大学病院南区である。北京大学病院南区は大興区の新城に建設されることが決定し、現在、準備作業が開始されている。
李長友氏によると、北京大学病院南区は年末に建設が開始され、本部との規模はほぼ同じになるという。
八つの中等教育機関が亦庄に
大興区は住民の教育問題も抱えている。現在までに、大興区新城には北京師範大学付属中学校、北京師範大学付属小学校、首都師範大学附属中学校、景山学校など有名な学校の分校が開設されている。李長友氏は、亦庄にも年内に北京の8つの中学校が開設される見込みであると述べた。そのほか、大興区は今年、亦庄に3か所、新城に5か所、公立幼稚園を開設するという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月2日