中国で今、「併せやせ」現象が起きている。多くの若者が「併せやせ族」となり、彼ら・彼女たちはダイエット過剰での「死」も恐れず、さまざまな方法でダイエットを試み、経験を積んでいる。一部ではすでにやせすぎの女性もいるが、いわゆる「骨感」の追求を続け、自身の健康を害することも惜しまない。
1624人を対象に行われたオンライン調査によると、回答者のうち73.5%が「身近に併せやせ族がいる」と答え、うち7.6%の人は「非常に多い」、30.2%の人は「やや多い」とした。34.9%の女性回答者は極端なダイエット経験があり、男性(23.2%)を明らかに上回った。
「併せやせ族」はなぜ増え続けるのか?75.8%の人は「多くの人が流行に流され、自身の審美判断に欠けている」、65.0%の人は「『スリムなほど美しい』という奇妙な社会審美文化がもたらした」、62.0%の人は「ダイエット商品メーカーの過大宣伝」が理由とした。
東南大学医学人文学部主任を務める何倫・教授はこの現象に対し、「美の前提は健康であり、体に対して責任ある態度をとることしか、真の美しさは追求できない。『スリムなほど美しい』というゆがんだ審美文化に直面し、コマーシャルの際に大衆を的確な方向に導くべきで、また我々は若者に対する審美教育を強化し、彼ら・彼女たちの正しい審美観を導く必要がある」と述べている。
「人民網日本語版」2011年4月7日