報道によると先ごろ、22歳の女性が夫と口論のすえ、かっとなりナイフで夫を刺し殺し、平然と実家に帰ったという事件があった。捜査の結果、近所の話では、この女性は夫に対して日頃から暴力を振るい、夫は生まれつきの「気弱」だったようだ。殴られても、黙って耐えていた。これに対しあるネットユーザーは「『80後(1980年代生まれ)』の婚姻では女性が熱い暴力を、男性が冷たい暴力を振う。これはすでに新たな傾向となっている」と指摘する。
専門家は「70後(1970年代生まれ)」「60後(1960年代生まれ)」「80後」の婚姻に「女の熱い暴力、男の冷たい暴力」現象が確実に存在、これは主に一人っ子教育と関係があると語る。
「『80後』の若者の多くは一人っ子。この年齢層の若者の両親は子どもに対する期待が非常に大きく、女の子に対しては、男の子のように育て、大人になったときに強く、ばかにされないよう望む。逆に男の子に対しては、『口は出しても手は出してはいけない』と小さな時から教育する」。子どもの情緒の成長過程で、両親の影響は非常に重要であり、思い通りにならないときにドアやコップを投げ飛ばして不満を発散する女の子や、自分の殻に閉じこもって家族と話しをしない男の子がときたま見受けられる。このとき、親は心配し、子どもを可愛がり、甘やかし、無条件で満足させるが、時間がたつと、子どもはこうした問題処理の方法に慣れてしまう。この方法が結婚生活に持ち込まれると、多くの問題が生じることになる。
また現代社会では、女性と男性が同様に家庭で責任を持ち、一部の女性は家の大黒柱となっているため、非常に強気で、「熱い暴力」がもたらす結果も考えず、夫婦げんかが起きたとき、妻はただストレス発散のみを考える。一方の男性は「暴力狂」と呼ばれたくないため、黙って冷たい暴力を与えるのだ。
「人民網日本語版」2011年4月7日