世界トップレベルの都市と肩を並べるために、北京にはまだ40年以上の歳月が必要だ。今、世界都市化観測システムによる、北京の都市指標は34.90ポイントであり、ニューヨーク・ロンドン・東京などの世界都市との差は30年ある。
北京社会科学院が編纂し、中国社会科学院社会科学文献出版社が出版する予定の「北京都市・農村発展報告2010-2011」(以下「報告」)で、上記の事実が明らかになった。
報告によると、10方面の分析から、北京は今、世界都市へと近づきつつあるという。都市住民の所得はどんどん増加し、貧困の差が小さくなっている。また、新たに北京に移り住む移民が勢い良く増え、もともと緊迫していた住宅・交通・就職などの問題は、更に深刻化している。
昨年、北京市社会科学院外国問題研究所・課題チームは、「北京と世界都市の発展の段階的特長に関する分析」を発表し、「経済・文化・社会・都市発展などのいくつかの項目に分けて比較をすると、北京は『社会』の部分で最も世界都市との差が激しい」ことが分かった。