中国では5月1日、「刑法修正案(八)」と改正後の「道路交通安全法」が正式に施行された。これにより、酒酔い運転に対する処罰が従来の「行政処分」から「刑事罰」適用に切り替えられた。
二つの法案によると、飲酒運転の場合、6ヶ月免許停止処分にした上で、1000元から2000元の罰金に処し、また、血液中のアルコール濃度が比較的高い「酒酔い運転」の場合「危険運転罪」を適用して刑事責任を追及、5年以内は免許の再取得を認めないということである。また、法案は、飲酒運転で大きな事故を起こした場合、刑事責任を追及するとともに、免許の再取得を生涯にわたって認めないとしている。
25歳の内蒙古出身の運転手李氏が1日未明、北京朝陽門付近で警察に摘発された。その後の検査で、李氏の血液中のアルコール濃度が100ミリリットルごとにアルコール159.6ミリグラムに達したため(血液100ミリリットルごとにアルコール80ミリグラムを超えたら「酒酔い運転」)、2日午前、「危険運転罪」の容疑者として逮捕された。
公安部は3日、各地に通達を出し、違反者を摘発した後、処罰をしなかったり、起訴しなかったり、事件をもみ消したりした場合、摘発した警察官とその上司は責任を追及されるということである。さらに、警察の安全保護設備面にも気を配り、検問所の突破や警察への傷害事件などを防ぐよう注意すべきだとしている。
「中国国際放送局 日本語部」より2011年5月3日