米「タイムズ誌」4月25日の記事で、多くの若者がネットで恋人を探すことについて分析を行っている。
「写真が本人に似ているかどうかが一番の問題」と公務員の李さん(32歳)は言う。「ネットの写真で見た魅力的な女性が、会ってみたら写真とは別人みたいだった」ということも良く起こるのが、今時の愛というものだ。今、北京では安定した職業に就き、家も車も持っている人が、中国で大盛り上がりのネットでの恋人探しに夢中だ。李さんによると、このサイトは彼が成功していない分野で最適な解決法を示してくれたという。「いつも、仕事が忙しくて、付き合う人も限られている。ネットであれば、コミュニティーも広いし、選択肢も広がる」。
結婚相手を選ぶのが簡単にいかない中国の社会、李さんはネットで相手を探す「独り者」の一人に過ぎない。中国では、親は娘には大体30歳くらいまでには結婚して欲しいと思っている。30歳過ぎても結婚できていない人の事を中国では、「残りもの」と呼ぶ。止まることなく増え続け、2010年には過去最高を記録した離婚率は、ますます結婚に対するプレッシャーを大きくした。民政部のデーターによると、昨年、200万組近くの夫婦が別々の道を歩むこと選んでおり、1000人で1.5組の夫婦が離婚していることになる。米国の5.2組に比べれば、中国の離婚率はまだまだだが、その増加の勢いは凄まじい。
数百万の独り者、特に独身男性がネットで相手を探しており、そのプレッシャーがネットの結婚相手紹介事業の発展を後押ししている。中国婦人連合などの機関によると、中国には今、1.8億人の独身の男女がいる。うち半数近くがネットの助けを得て相手を探している可能性があるという。計画出産の政策と男尊女卑の価値観が、今の中国の男女比率のバランスを崩しており、男性の相手選びは特に競争が激しいようだ。データーによれば2020年、中国の結婚適齢期の男性は女性よりも2400万人多くなる。
これは大きなビジネスチャンスである。昨年、中国結婚相談サイトでは約300万の有料会員が1億5000万ドルを支払っている。結婚相談サイトの創始者は、サイトの収入はうなぎのぼりで、「今年は3億元に達すると見ている」と言う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月3日