黄芸博という名前の少年が最近、ネットワークでスターダムにのしあがった。赤いスカーフと「5本線の少年先鋒隊隊長ワッペン」を身に着けた少年の画像がネット上で大きな人気を呼び、ネットユーザの間からは、「すでに大物官僚の風格十分」という感想や「家族にコネがあるのでは」といった猜疑の声があがっている。
黄芸博少年は、湖北華一寄宿学校の7年生。これまでに「全国五星鷹雛表彰メダル」の受賞や「全国優秀少年トップ10」の入選歴があり、現在は中国少年先鋒隊武漢市総隊副総隊長を務めている。
黄少年は今年2月8日、ブログを開通した。これまでにブログに書いた文章は一篇だけで、画像2枚を掲載している。5月1日までは、彼のブログへのアクセス数は少なかったが、その後2日間で急増した。特に、「5本線の少年先鋒隊隊長ワッペン」を着けた画像のアクセス数は延べ3万人、コメント数は200数本に達した。
これに対し、多くのネットユーザは、黄少年のような「官僚然とした小さな大人」は違和感があるという感想を漏らしている。あるネットユーザは、「黄少年の年頃と言えば、青春真っ只中の純粋な時期だ。それなのに、彼はあんなにひねた育ち方をした。この責任が、社会、保護者、教師、の誰にあるのかは分からない」とコメントしている。
黄少年はこれまでにも何度かメディアに取り上げられた。あるメディア報道によると、「黄少年は2、3歳からニュースを見始め、7歳になると、「人民日報」や「参考信息」などの新聞を毎日読み始めたという。
【参考】
中国少年先鋒隊は中国の少年組織。 1949年10月13日に設立された。首に巻いた赤いスカーフが隊員のトレードマーク。少年先鋒隊は、学校で大隊や中隊を組織しており、審査委員会の選考に合格すると隊員になれる。役職につくに伴い、腕章を付けることができる。各級リーダーとチーム委員会委員は、左袖の上側にリーダー・委員の腕章を付ける。省の少年先鋒隊は6本線、市の先鋒隊は5本線、区の先鋒隊は4本線、学校の先鋒隊大隊は3本線、中隊は2本線、小隊は1本線。腕章につける赤い線のサイズは、長さ4センチメートル、幅1センチメートル。