上海社会科学院がこのほど発表した「中日韓の中高生の心身健康状況比較に関する研究報告」によると、中日韓3カ国のうち、喫煙している男子学生の割合が最も高く、タバコを初めて試した年齢が最も低かったのは中国だった。タバコを初めて試した時について、中国の学生は小学生と中学2年生に集中したが、日本と韓国では中学2・3年生に集中していた。
中国疾病予防コントロールセンターが昨年発表した「2010年中国喫煙抑制報告」によると、中国の青少年の喫煙率は6.3%、タバコを試したことがある青少年の割合は23.1%だった。
北京大学児童青少年衛生研究所が天津、重慶、山東、広東4省市の中高生1万1957人を対象に実施した調査によると、中学生(13 歳から15歳)のうち、「タバコを試みたことがある」とした男子学生は32.5%、女子学生は13.0%、喫煙を始めた平均年齢はわずか10.7歳だった。
一連の研究報告によると、中国青少年の禁煙問題はきわめて深刻化しているという。北京市疾病予防コントロールセンター学校衛生所の段佳麗所長は「環境たばこ煙(ETS)が蔓延していることが、青少年の喫煙に影響を及ぼす主因となっている。中国でタバコの値段が特に安いことや、映画・テレビ作品での喫煙シーンも、青少年を喫煙に誘う重要な原因となっている」と指摘した。
「人民網日本語版」より2011年5月26日