(3)今後、中国流動人口の分布は、東部沿海地域に点在する都市群を重点とし、内陸部の都市密集地域を中軸とし、西部中心都市を集中点とする構造を形成する見通し。
(4)人口流動は、生存型の段階から発展型の段階に転換する。流動人口の学歴は全国平均レベルよりやや高く、年齢構造は上昇化する傾向にあり、性別構成はバランスが取れてきている。世帯全体で流動する割合が上昇し、流入先での長期定住化傾向が顕著になっており、流動人口の民生問題解決や業務管理体制改革に対する必要性が高まっている。
毛教授は、中国流動人口のうち最大多数を占めるのは「農民工」(農村から都市に出て働く臨時就労者)であると指摘。2010年の農民工総数は2億4200万人、うち境界外に出る農民工は1億5300万人。農民工のうち、年齢が16歳から30歳までの新世代農民工は約1億人。大多数の農民工は、もはや「亦工亦農(工業もやれば農業もやる) 」ではなく、製造業だけに打ち込み、中国の経済社化発展において中心的役割を担う存在になりつつある。
「人民網日本語版」2011年5月31日