多くの人は、「BMW」という言葉を聞いて高級自動車を連想するが、「BMW」族は、BMW車を持つ「成金一族」ではなく、毎日、人の波に流されながら、のろのろと出勤するサラリーマンのことだ。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
「BMW」族とは、まず公共交通バス(BUS)か自転車(BICYCLE)に乗って自宅を出発、その後地下鉄(METRO)を乗り換え、次に徒歩(WALK)、で職場に辿り着く人々のことだ。バス-地下鉄-徒歩、つまりB-M-Wから「BMW族」という言葉が誕生した。
広州のような大都会では、通勤ラッシュアワーの交通渋滞や地下鉄の混雑ぶりは長い間、政府や市民の悩みの種となっている。バスや地下鉄に押し込まれて出勤を日々繰り返すBMW族は、一体どんな気持ちなのだろうか。
広州の「BMW」族数人に話を聞いてみると、「BMW」という移動方法は、エネルギーを節約し、健康にも有益な、高く評価すべき「エコ外出」だとの感想が返ってきた。
「80後(1980年代生まれ)」のホワイトカラー・張幼誼氏(仮名)は、華南新城に住んでいる。毎朝、マンションのシャトルバスで「体育西路」駅まで行き、地下鉄に乗り換え「公園前」に到着後、職場まで歩く。張さんは、「このルートで出勤して1年あまり経ちます。職場まで1時間ほどかかりますが、本を読む、音楽を聴くなどして、出勤時間を十分楽しんでいます」と話す。