武漢発北京着の東方航空MU2451便で22日午前9時15分、離陸後すぐに左側の空気吸入口(エアインテーク)に鳥が巻き込まれ(バードストライク)、吸気口のファンが変形するトラブルが発生した。この影響で同機は、上空で1時間ほど旋回を続けた後、武漢に帰着。乗客らは別の飛行機に乗り換え、無事北京に到着した。乗客によると、機内は落ち着いており、トラブルによるパニックなどは一切なかったという。京華時報が伝えた。
乗客の1人は中国版ツイッター「微博」で、当時の様子をこう紹介している。「飛行機に鳥が衝突した際にはなんの音も聞こえなかったものの、飛行機が高度を上げていないような感覚があり、離陸後すぐに旋回を始めた。事態が乗客に知らされたのは、武漢に戻る直前になってからだった」、「鳥がぶつかったなんて誰も思わなかった。パイロットの腕が良くて、トラブルにも順当に対処し、降下の際もとても安定していた」--。同日11時半頃、乗客は別の機に乗り換え、午後2時頃に北京に到着した。
このトラブルを受けて東方航空は22日午後、バードストライク後、乗客の安全を確保するため、離陸空港に戻ることを決めたことを明らかにした。当該機は上空で1時間ほど旋回したのち、午前10時19分、武漢に無事着地した。同社は別の機をすぐに調整し、正午12時29分、再び北京に向けて飛び立った。その間、機体修理部はすぐに緊急修理にあたり、6時間後の午後5時、バードストライクに遭った吸入口を修理し終えた。
「人民網日本語版」2011年6月23日