3年間の研究期間を経た「漢語能力試験」(漢語=中国語)が10月より、上海市、江蘇省、雲南省、内モンゴル自治区で試験的に実施されることが、26日に明らかになった。新華網が報じた。
リスニング・スピーキング・リーディング・ライティング能力を全面的に測定する、中国語母語者を対象とする中国初の「漢語能力試験」は、中国教育部、国家語言文字工作委員会の指導下、中国教育部試験センターの作成により実施される。
中国教育部試験センターの戴家干主任は、「近年、社会では外国語ブームに伴い母国語がないがしろにされ、また中国語の欧米化、ネット用語の氾濫といった現象が起きている。漢語能力試験の実施は、試験とその評価により学習者の意欲を高め、中国語の学習と使用を促進することを目的とする」と語った。
作文を除くその他の内容に関しては、パソコンで動画を閲覧する形で試験を進める。成績は「入門級」、「基礎級」、「普及級」、「通用級」、「提高級」、「専業級」の6段階に分かれる。受験者は成績表のほか総合評価を取得することができ、人種・地域別の成績、中国語能力向上に向けた課題を知ることができる。
「人民網日本語版」2011年7月27日