1枚の査証(ビザ)のために日本で最も単純な労働に従事しようとすれば、思うようにはいかず、何をするにしても排斥されたり制限を受けたりすることになる。日本政府が単純労働の市場をなかなか開放したがらない理由はここにある。日本は労働力不足だが、人材とみなせない人々に市場を開放することはできないというのが日本の方針だ。日本政府にとってみれば、単純な労働力がやってくれば日本社会の負担になるばかりで、日本人の雇用も奪いかねない。だが人材がやってくれば日本のために富を生み出し、日本人に雇用を提供してくれる。これこそが人材と非人材との違いなのだ。
このような人材点数制度はしごく簡単明瞭なものだが、そこには一連の問題もはらんでいる。人材の指標はさまざまで、学歴や職歴だけですべてを表すことはできない。点数化は一つの方法に過ぎず、ある人の才能や実力をすべて反映することは不可能だ。このような人材判断の基準はすべての人は平等であるとの原則に反するものとみられ、本当に優秀な人材を日本へのルートから閉め出してしまう可能性がある。だがすでに制度が確立した以上、これに従うしかない。日本に暮らす中国の人々は、日本で働きたいのなら絶えず自分の意志を表明し、日本政府に関連制度の改善を要求するだけでなく、自己を形成するために努力し、真の人材になることが重要だ。真の人材になれれば、世界中どこででも生きていける。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年8月3日