中国の一部の都市で起きた血液不足の状況を受けて、中国衛生省医療行政局の王羽局長はこのほど、「中国の年間供血量は12.6%のスピードで増えているものの、医療の需要には追いついていない」と述べ、いまだ血液が不足していることを明らかにした。
王羽局長は衛生省の会議で、「現在、中国の無償献血活動はまだ、初期段階にあり、長期的かつ効果的なメカニズムが確立していない。今後5年間に医療改革が進むにつれて、臨床用血液の需要量も激増することになる。無償献血にも大きなプレッシャーをもたらすだろう」と今後の課題を指摘した。
なお、これまでの5年間に中国で、無償献血をした人の数は延べ675万人から1180万人に、献血量は2295トンから3935トンに増えた。また臨床用血液のうち、無償献血の比率も84%から99%に上昇しました。臨床用血液の需要量が大幅に増えたが、血液の供給は順調に行われたということだ。
「中国国際放送局 日本語部」より 2011年8月14日